
この事業は、公民館の方から見ると、社会教育の延長であるし、学校方は、学校教育の一環としてお招きしているんですということで、どちらも自分の事業だと言いながら、でも、その重なり合った部分では非常に多くのメリットを子供たちにもたらしてるんですね。
そのメリットというのは、まず指導者が豊富であるということ。これまでは1人の先生に教わっていたが、近所のすぐれたわざや知恵を持った人から勉強が習える又は、青少年教育施設へ行って授業をした場合には、専門職員という、学校では習えない先生に教えてもらうことができる。豊かな指導者に恵まれて、いろんな人から教えてもらうことができるということがメリットとして挙げられます。
学習内容も、教科書中心の授業だけでなくお年寄りが持っている宝物を教えてもらえるし、青少年教育施設で勉強すると豊富な自然があり、プログラムがある。
評価も、これまで先生は正面から子供を見て評価していたけれども、お年寄りや青少年教育施設の職員たちが見ると、後ろからも、斜めからも、上からも、下からも見てくれる子供たちをいろいろな角度から評価することができるというメリットもあり、学社融合により豊かな教育が可能になると思います。
現在、飯塚市では、学校の方が年間スケジュールをつくって、地域のいろんな会合に持っていき、学校ではこういうことを言計画しているので、ぜひ協力してくださいとお願いします。地域の方からは学校に対し、子供会ではこんなことをやりますので、ぜひ子供会に来させてください。私の町の青少年教育施設では、今度こういうプログラムを組みますので子供たちに伝えてくださいとお願いします。
学校では地域のいろんな行事を子供たちに伝えてくれるようになったそうです。これまで参加したことがない子供たちが青少年教育施設に行ったり、子供会の活動に参加したりということが今起きつつあるそうです。
最後になりましたが、今後の課題でございます。学社融合を本格的に実施するためには、システムが必要だと思います。壷堺市の場合には、学校教育と社会教育間をとりもつ人材活用の事務局を設けているんです。その事務局長は退職校長先生がされていて、きちんとしたシステムができていて、きちんとした事業の取り組みも行われています。学社融合にはシステムが必要ではないかということが今後の課題になろうかと思います。
ご静聴ありがとうございました。
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